入学する大学からの入学準備資料の中にある「学研災付帯学生生活総合保険」(通称、付帯学総)の案内を見て、加入すべきか悩む方も多いと思いますが、加入することをおすすめします。
守備範囲が広い保険で、行動範囲が広くなる学生にぴったりです。また、日常的な風邪などの病気にも実費対応しています。加入コースによっては、自転車盗難や、急に入院した子を遠方から親が駆け付ける際の費用も出ます。
メリット大なので、実際加入していた私、フルグラも卒業生保護者の立場から、是非加入しておくことをおすすめします。
学研災付帯学生生活総合保険(付帯学総ふたいがくそう)とは

全国の大学の入学時、この保険の申し込み案内をしている大学は多いと思います。東京海上日動火災保険の保険商品で「日本国際教育支援協会」が団体契約しているものです。団体契約なので個人で他の保険に加入するよりかなり割安です。
学研災+学研賠は、強制加入の大学が多いです。(授業中の事故や過失に対するケガや賠償など)
その他の任意で付帯する形で総合保険の加入ができます。
この学研災付帯学生生活総合保険付帯学総(付帯学総)の補償内容は
- 万が一の死亡、後遺障害
- 病気、けがの治療実費
- 日常的な賠償責任
- 扶養者死亡時の育英・学資費用(任意)
- 借家人賠償責任(一人暮らしコース)
- 家財補償(一人暮らしコース)
生命保険+傷害保険+借家人賠償+個人賠償責任+育英保険などがセットになった学生が必要とする保険を合わせた保険商品です。

生協の学生総合共済と学研災付帯学生生活総合保険の違い

付帯学総と生協の内容の違い
生協と付帯学総の違いは、生協の学生総合共済は、病気やけが、入院の場合は一日いくらと定額です。付帯学総は実費です。
生協は、ケガ通院2,000円、入院1万円他、後遺障害などから学業に復帰する費用、ストーカー被害見舞金など細かいサポートもあります。
ケガなどして通院する場合は、タクシーを使う場合もありますし、助かるかと思いますが、少し保険料が高いです。生協の保険は、リスクは少ないが万が一のことに備える保険商品のイメージです。
一方、学研災付帯学生生活総合保険(付帯学総)は、病気、けがの際の「実費」です。病気で風邪をひいて病院に行っても診療実費分が保険金として戻ります。処方薬の分まで出ます。日常的に起こりうるであろう部分の補償があるのは、生協と大きな差です。
付帯学総と生協、どっちが安い?
うちの場合は一人暮らしだったため、通常の賠償保険の他、借家人賠償保険などもあり、少しお高めコースになり4年間で58,430円でした。 月額だと約1,220円です。年14,610円です。
生協coop保険の場合、1,200円+賠償責任保険が140円=月額1,340円となります。年16,080円。
生協と補償内容にも違いがあり、保険料だけでは見比べにくいですが、付帯学総の方が安いようです。
(2019年4月入学加入時の保険料です)
学研災付帯学生生活総合保険、うちの保険金支払い例

付帯学総へ請求した例
うちの息子の例ですが、コロナウイルス感染症蔓延の時期で、マスク生活が続き、その影響でマスクですれて頬の肌荒れがひどく、皮膚科に通院していました。数回通院し、薬も処方されていた分も、領収書を添付し請求し、実費で保険金が振り込まれ大変助かりました。
また、風邪のような症状で(コロナ感染症が出る前)、なかなか熱が下がらず、数回続けて診察や検査を受けた分の治療費も請求し、戻ってきました。
加入時は、万が一の賠償責任を負う場合や、学生で行動範囲も広くなるので、けがや後遺障害(他に何も保険に加入していなかったため)、などの万が一のための保険と思い加入しましたが、幸い大きな事故で使うことはありませんでした。
その代わり、あまり重要視していなかった、日常での小さい病気の診療代、処方薬の代金が戻ってきて、息子もお金のことを気にせず、気兼ねなく検査したり通院することができたようです。
一つの病気やケガでの保険対象期間は、入院や通院を開始した日を含めて60日を経過した日の属する月の月末までとなっていますので、2か月+αが対象期間です。保険期間が少し短めの感じはします。

小さい診療まで保険対象に
したものなので短くても
仕方ないですね💦

付帯学総保険請求手続き
風邪などの病気になった時は、面倒でなければ、ドラッグストアで市販薬を買うのではなく、まず病院に行き、薬をもらって保険請求した方がお得です。(既往症は出ませんので、持病での通院分は出ません。)
面倒ですが、保険請求する場合は保険会社へ電話連絡し、保険請求の手続きをする必要があります。
うちの場合、病院の領収書だけ取っておくよう息子に言って、帰省の際、まとめて受け取り、それから私が保険会社の取扱代理店(加入証へ電話番号記載あり)へ電話をし、請求までほぼ私がやっていました。

学生自身では、なかなか自分で
そこまではやらない場合が
多いでしょうね💦
付帯学総こんな場合でも対象です
急性胃腸炎で3日以上入院し、遠方の両親が駆け付けた際の宿泊費と往復交通費。(116,150円支払い例)
一人暮らしコースの場合は、生活用動産も補償されているので、駅前の駐輪場で自転車が盗難にあった(25,000円支払い例)も対象です。
息子も、一度自転車を盗まれて買いなおしたと言っていましたが、対象だったとは知りませんでした!

今回、支払い対象を
調べる中で発覚し、
ショックです
意外と、支払い対象になるものがあります。突然のハプニングで出費があるときは、保険の対象か、一度確認することをお勧めします。
付帯学総、生命保険控除の対象
見落としがちですが、この付帯学総は、確定申告、年末調整の生命保険控除に使えます。
控除証明書は送ってこないため、自分で11月頃、この保険の取り扱い代理店などに証明書を郵送してもらうよう、請求の電話を毎年する必要があります。
ちなみにうちの保険の場合は、介護保険料7,833円が対象になりました。介護医療保険料の区分に該当する保険は他にあまり加入保険がなく、少しですが控除額の足しにもなります。

大学生の保険「ふたいがくそう」まとめ
学研災付帯学生生活総合保険は、学生に必要と思われる補償がセットになっていますのでお勧めです。
少しですが、保険料控除の対象です。会社員は特に、経費などで色々税金をコントロールすることができませんので、少しですが節税になり助かります。
風邪の診療費など実費で出ることを知らない加入者も多いと思います。保険対象のものは、請求漏れがないようにしましょう。
毎年11月頃、控除証明書の請求のため電話する際に、保険請求対象になるようなものがなかったか1年間を振り返って、もしあればついでに請求書類を送ってもらうようにするというのもおすすめです。
行動範囲の広い大学生、もしもに何か備えるのは必要のようです。
その場合に付帯学総は、守備範囲も広く安心でき、学生さんにおすすめの保険です。

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