セゾン自動車の「おとなの自動車保険」は、40代50代の保険料を割安にした自動車保険商品です。
ダイレクト型(ネット通販型)で、代理店型より人件費を抑えることができ、事故率の低い年齢層をターゲットにして他社より安い保険料を可能にしました。
ここでは、おとなの自動車保険のメリットデメリットの部分を元損保社員のフルグラが解説します。
簡単にまとめるとデメリットは次のようなものです。
- ネット型で対面式でない
- 補償のカスタマイズが面倒
- ALSOK急行サービスは契約車しか使えない
- 継続時、保険料が高くなる?
先にメリット部分から詳しく解説していきます。
おとなの自動車保険を検討中の方の参考になれば幸いです。
おとなの自動車保険のメリット
- 30代後半から40代50代の保険料が安い
- 事故の際ALSOKが急行
- ちょい乗りは割安
- ロードサービス等補償が選択制(JAFとの重複がない)
- 個人賠償責任特約が無制限で示談交渉サービス付き
- 弁護士特約がある
- 子供が運転する場合、他社より安い
メリットを詳しく解説していきます。
30代後半~50代の保険料が安い
事故の少ない、30代後半から40代50代の保険料を割安にしています。
逆に事故率の高い、10代20代は保険料が割高なので、他の保険会社での加入をおすすめします。
事故の際、ALSOKが急行
保険会社に事故の連絡をすると、希望に応じてALSOKが駆けつけます。
「警察や救急車の対応、被害の確認」など、事故で焦っている時に、迅速に対応してくれます。
全国約2,400カ所の拠点からALSOKが急行。
代理店契約の場合と違って、遠方での事故の場合もすぐその周辺のALSOK担当者が来てくれるのは、見知らぬ土地ではよけいに心強いでしょう。
「走った分だけ」の保険料なので、ちょい乗りには割安
おとなの自動車保険は、走った分の年間走行距離が保険料に反映される仕組みです。
過去1年間の走行距離が1万km以下の人であれば保険料がよりお得になる可能性があります。
契約途中でもし走行距離が契約時の設定距離を超えてしまっても、保険が使えない心配はいりません。保険は有効で、翌年以降の保険料で調整されます。
ロードサービスなど補償をカスタマイズできる
おとなの自動車保険は、補償部分は自分で選んでいきます。
自由に選択とはいっても、重要な部分は「基本補償」で、あとは「えらべる補償」となっています。
JAFに加入している場合は、ロードサービス(ロードアシスタンス)は重複するので不要です。
インターネットで見積もりを
している途中で難しい用語が
あっても詳しい解説がついています。
分からない場合は、電話での
問い合わせも可能です。
また、後述の「弁護士費用特約」や「個人賠償責任特約」はおすすめ特約です。
個人賠償責任特約が無制限
個人賠償責任特約は、自動車やバイク以外での日常生活の事故で他人にけがを負わせたり、他人のモノを壊してしまった損害賠償責任を負った場合に保険金がでます。
おとなの自動車保険では、保険金額が無制限で示談交渉サービス付きです。
他社では保険金額は上限1億円とするところも多いですが、おとなの自動車保険のような無制限をおすすめします。
特に自転車事故では、「子供が62歳の女性にぶつかり後遺障害を負わせてしまい、親に9,500万円の賠償を命じられた」という例もあります。
自転車事故での損害賠償金額は
高額になりやすいです。
やはり無制限が安心です。
また、示談交渉付きというのも嬉しいです。示談交渉サービスがない保険会社では、相談にはのってもらえますが、当事者同士での示談が必要でかなり大変です。
無制限で示談交渉サービス付きの個人賠償責任保険は、家族全員分補償できるので、一家で一つは必ず加入したい保険です。
同居の親族、
別居の未婚の子まで対象です。
対象範囲が広めです。
弁護士特約がある
弁護士費用特約は、他社にはない場合も多い特約ですが、私のお勧め特約です。
追突事故などのもらい事故でこちらに過失がない場合、自分の保険会社は無関係になるので動いてもらえません。(正しくは動いてはいけない)
こちらに過失のない
0:100の場合、
相手保険会社との交渉は
基本「自分で」となります
相手保険会社から「もう治ったでしょう」と無理矢理にむち打ち症の通院を打ち切られたり、早期の退院を迫られたり…そんな場合、弁護士費用特約を使って、弁護士に相談できます。
また、そのまま相手保険会社の示談金額をのむより、弁護士を通すだけで金額が変わってきます。
弁護士基準の慰謝料として、保険会社の保険金額の2~3倍の額になります。
相手の保険会社から
提示された保険金額を
そのまま承諾しないでください。
保険会社の保険金額は、保険業界内で「支払い費用を抑えるために低くめに見積もった」支払い基準です。
また、相手が無保険の場合は、直接自分が加害者相手と交渉する必要がでてきます。
この場合も、弁護士を通せば、未払いや踏み倒された場合に強制執行をかけてもらうことも可能です。
弁護士の知識は
知っている人と
知らない人では
大きな差がでますね
弁護士費用は1事故
300万円が限度。
相談費用は1事故
10万円が限度です。
おとなの自動車保険では
弁護士特約料は3,500円くらい
が多い(条件で変わる)です。
20代のお子さんも一緒の場合、
弁護士特約料は4,200円と
少し高めの金額になる場合も。
加入者全体の57.5%の方がつけて
いらっしゃいます。
(2022年3月時点)
サイトで保険見積もりするときも
「この特約は〇%の方が選んでいます」
といった補足があるので参考になります。
子供が運転する場合保険料が他社より安い
40代、50代は子供が運転免許を取得する年齢でもあります。
通常、子供の年齢に合わせて20代の保険料設定にすると一気に保険料は2倍ほどに(20代の事故率が高く保険料設定が高めのため)。
けれど、おとなの自動車保険は親の年齢に合わせた保険料に子供特約を追加するという方式で、他社と比べて保険料を安く抑えることができます。
この“子供分は特約で追加方式”の考え方は、おとなの自動車保険と、こくみん共済「マイカー共済」だけです。
運転する若い子供さんのいる家庭は、特におとなの自動車保険がお得になります。
おとなの自動車保険のデメリット
- ネット型で対面式でない
- 補償のカスタマイズが面倒
- ALSOK急行サービスは契約車しか使えない
- 継続時、保険料が高くなる?
ネット型で対面式でない
ネット型保険なので、契約内容や事故の時相談したくても、直接担当者に会って相談することはできません。
非対面で電話やインターネットでのやりとりになります。
直接対面して、担当者にしっかり話を聞きたい人には向きません。
けれど、ネットで見積もる際は、難しい言葉には用語解説があり、また、コールセンターで詳しく聞くことも可能です。
代理店を挟まない分、保険料が数万円安くなるので、ここは自分で頑張ってやってみましょう。
補償のカスタマイズが面倒
おとなの自動車保険は、補償部分は自分で選んでいきます。
自由に選択とはいっても、重要な部分は「基本補償」で、あとは「えらべる補償」となっています。
ロードサービスは、JAFに加入していれば不要です。JAF加入者でなければ、ロードサービスは2千円ほどなのでつけておきましょう。
自分で選ぶのは面倒と思う人は多いでしょう。
けれど、自分で考えながら選択していくと、保険の内容も理解できるようになり、2年目からはスムーズに契約できるはずです。
不要な補償の見直しもでき、保険料の節約になります。
公式サイトには
年代別の契約例や
契約確認のチェックリストも
あります。
困ることはありません。
代理店型保険よりもネット型保険は、年間数万円安くなります(平均3万円安くなったとのアンケート結果も)。
10年間にすると数十万円の節約になります。
ALSOK急行サービスは契約車のみ
ALSOKの事故現場かけつけサービスはとても心強いものですが、残念ながら、サービスを利用できるのは保険契約した車だけです。
友人の車を運転していての事故の場合、ALSOKかけつけサービスは使えません。(他社運転特約で事故の補償はあります)
また、山間部や島しょ部、一部高速道路ではかけつけサービスができない場所があります。気象状況、交通状況によってもかけつけサービスができない場合があります。
おとなの自動車保険は2年目以降の継続は高い?
おとなの自動車保険は、検索すると「継続時高い」や「2年目以降高い」といったワードが出てきます。
確かに、新規加入ではインターネット割引は13,000円で、2年目以降は10,000円に下がります。
けれど、他社では2年目以降のインターネット割引がないところも多く、お得です。
他社は2年目からのネット割が
ある場合でも2~5千円引きです。
うちの1万円割引は大きいです。
業界最安値圏です。
また、早めの契約で600円、400円の割引も。更新時にも適用され、ますますお安くなります。
けれど、おとなの自動車保険は、損害率によって、細かく1歳ごとに保険料が分けられているため、50代後半から少しずつですが高くなることは間違いありません。
1年ごとの更新なので、おとなの自動車保険が安い年齢層の間だけ加入し、高くなれば自動車保険一括見積もりで、一番安い最適な保険会社を見つけることが可能です。
保険料の一括見積もりサイトを利用しましょう。
私も毎年、一括見積もりサイトで保険料を出して、見比べています。
勧誘の電話は一切かかってきません。
案内メールが届くだけです。
おとなの自動車保険 まとめ
おとなの自動車保険は、総合的にみると大きなマイナス点がなく、30歳後半~50代まで保険料が安く、この年代にはおすすめの保険です。
メリット
- 30代後半から40代50代の保険料が安い
- 事故の際ALSOKが急行
- ちょい乗りは割安
- ロードサービス等補償が選択制(JAFとの重複がない)
- 個人賠償責任特約が無制限で示談交渉サービス付き
- 弁護士特約がある
- 子供が運転する場合、他社より安い
デメリット
- ネット型で対面式でない
- 補償を自分でカスタマイズするのが面倒
- ALSOK急行サービスは契約車しか使えない
- 継続時、保険料が高くなる?
メリットデメリットから、おとなの自動車保険が自分に合う保険か検討してください。
別記事にも詳しく特徴をまとめています。
参考になりましたら幸いです。
生命保険や医療保険の節約、必要性についてはこちらの本がおススメです ⇓
おとなの自動車保険の質問の多い内容をQ&A式にしました。
- Qおとなの自動車保険が安い理由は?
- A
代理店を通さないネット型保険で、事故率の低い40代50代に特化しているためです。
- Qおとなの自動車保険はロードサービス(ロードアシスタンス)は必要?入るべき?
- A
おとなの自動車保険のロードサービスは選択制です。JAFに加入していれば不要です。
JAFに未加入で、ロードサービスも付けない場合、パンク修理、レッカーサービスなどがすべて自費となります。
ロードサービスは付けておくことをおすすめします。
けれど保険料節約が最優先の方は、付けない選択もありかと思います。
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