子供が20歳になると、国民年金保険料の納付のお知らせが届きます。
学生だと「学生納付特例制度」を利用し、今は払わないという人が多いと思いますが、親に支払い余力があれば、ぜひ親が払って節税しませんか?
支払った額が、全額、社会保険料控除の対象になります。
所得によっては6万円のお得になります。
生命保険料控除は全部で12万円です。
年金保険料控除は約20万円です。
効果の大きさが分かりますよね!
使わないのはもったいないですね。
20歳以上の学生がいる親限定ですが、効果は大きいのでご紹介します。
お得な2年まとめ払いは2月末申請期限です。お早めに。
親が子の年金保険料を払いましょう
税金控除では生命保険控除がなじみがありますが、もっと大きな社会保険控除についてです。
学生の子を持つ親が、年金を代わりに払って社会保険控除で年末控除や確定申告する節税方法です。
社会保険料控除欄に、支払った金額をまるまる書き入れることができます。
「学生納付特例制度」(所得が少ない学生が、年金保険料納付の猶予を受けられる制度)もありますが、是非、支払い余力があれば払いましょう。
一部の人、一定期間(子供が学生)の間だけですが、ちょうど親の年齢的にも給与が上がり、税金額もマックスの頃だと思うので、とても助かります。
1年分保険料の支払い額が約20万円と安い金額ではありませんが、4万円か6万円節税になるので、十分検討する価値はあります。
子供へのお金の教育という意味でも効果は大きいです。
学生の年金保険料をお得に払う
まとめ払いがお得
まとめて払いがお得です。1か月保険料は令和4年度は16,590円。
令和5年度は16,520円と毎年微妙に違いますのでおおよそで見てください。
一番お得なのは口座振替2年前納です。
🔷口座振替前納で、1年分で4,170円の割引。2年分前納で15,790円の割引。
(例 口座前納 2年分397,320円 ⇒ 381,530円 15,790円おトク )
🔷クレジットカード払いは、現金払いと同額の1年分で3,530円の割引。2年分で14,540円の割引。
( 現金,カード 2年分397,320円 ⇒ 382,780円 14,540円おトク )
と支払方法、割引も様々です。
口座振替の方がお得に見えますが、クレジットカード払いならポイントがつく場合も。
クレジットカードポイントについて
100円につき1ポイント付くカードなら、一年で1,950ポイント
200円につき1ポイント付くカードなら1年で970ポイント程貯まります。
年金支払いにはポイントが付かないカードもあります。
調べたところ、セゾンカード、三井住友カードは付かないようです。
JCBはポイント付与ありで、「年金の支払いはJCB」でと、広告サイトにしっかり記載されています。
また、年金支払いの場合、通常ポイント率より下がるカードもあります。
ポイント付与は、変更されることもあるので確認が必要です。
カードの種類でポイント付与も
異なるので、カードのサイト等で
確認してください
カード払いの場合は、別途カード払い申請書が必要です。年金事務所へ連絡してください。
※手続きは、必ず親名義の口座、クレジットカードでしてください。
学生納付特例制度申請後、やっぱり払うことにした場合
もうすでに、学生納付特例制度申請をして、今は払わないことにした人も、まだ子供が学生で扶養内の時期でしたら、今からでも払える可能性はあります。
私の場合もこのパターンで、年金事務所に電話。その年度分は特例制度の取り下げができず、前年度分だけを払うという方法で。
ややこしい部分はありましたが、丁寧に説明してくれました。
私の場合、年末調整前ぎりぎりの11月頃、このおトクな節税を知ったため、急いで昨年度分の年金保険料振込用紙を送ってもらい(今年度は特例制申請済みで払えず)振り込み。
控除証明書は間に合わないため、振込み控え原本を年末調整に添付しました。前納割引も利用できず残念でした。
学生の年金保険料払うと、親の税金がいくら安くなるのか
年金保険料支払った分はそのまま、年末調整や確定申告書の「社会保険料控除」の欄にその額をまるまる書き入れることができます。
1年分払ったとして195,550円。生命保険料控除の最高控除額120,000円を優に超える節税力。
所得税の税率は年間所得額で異なりますが、
1年分口座振替前納で税率10%の場合
195,550円(令和4年度の場合)×10%所得税=19,555円
195,550円×10%住民税=19,555円
合わせて39,110円。約4万円お得に。
1年分口座振替前納で税率20%の場合
195,550円(令和4年度の場合)×20%所得税=39,110円
195,550円×10%住民税=19,555円
合わせて58,665円。約6万円お得に。
特に会社員は税金を減らす、
節税する方法があまりないため、
ありがたい控除です。
年金保険料2年分まとめて払った場合
10月頃に年金保険料の控除証明書が届きます。確定申告や年末調整の際に添付してください。
2年分まとめて払うと
1,全額納付した年に控除する方法
2,各年分の保険料に相当する額を各年に控除する方法
を選択できます。控除証明書が年度に分けて3枚綴りできます。
毎年控除に使うか、所得に波があるようならそれを考慮して2枚まとめて提出する等選べるところもお得感が増しますよね。
子供へのお金の教育としても
親に払う余裕があれば、子供の年金を払ってあげる、または一時的に肩代りして、将来少しづつ返させるというのが賢い方法ではないでしょうか。
一番してはいけないことは、
学生納付特例制度申請もせず、
払いもせず、放っておくことです。
若くても、万が一事故や病気になった時、障害基礎年金が受け取れなくなる可能性が出てきますので、今払わなくても、特例制度の申請だけはしておきましょう。
子供にも「節税というものへの意識があるか否かで手元に残るお金が違ってくる」ことを学ばせることができます。
また、公的なやるべき手続きをそのまま放っておくと、自分に大きなダメージが返ってくる場合があることも学べるでしょう。
子供も自分の将来の年金のことだと、少なからず「自分ごと」と捉えてくれますし。
一時的な節税だけでなく、
子供へのお金に対する姿勢も
学ばせるチャンスになりますね
親が子の年金保険料を払って節税する場合のまとめ
学生の子の年金を親御さんが払うことで、社会保険料の控除できます。それはなじみのある生命保険料控除より控除額が大きく、効果大です。
20万円払って、4万円か6万円ほど節税になります。
生命保険料の控除は12万円がマックスです。年金保険料控除は約20万円です。
使わない手はないです。
保険料の支払い方法はいく通りもありますので自分に合ったおトクな方法を探してみて下さい。
支払い後は確定申告や、年末調整の際に控除証明書や領収書原本を添付して下さい。
お子さんへのお金の教育という意味でも効果は大きいものになるはずです。
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