胃痛で初胃カメラ(胃内視鏡検査)をしました。いつも健診ではバリウム検査で、胃カメラ検査を避けてきましたがとうとう追い詰められ、やることになりました。
その時の体験談、経験者からの注意点、また鼻からか口からか。鎮静剤ありと無しの違いをまとめてみました。私は口から鎮静剤なしにしました。その理由も述べます。
胃カメラ大丈夫かな、、という漠然とした恐怖心だけで検査を受けるのではなく、私の体験談を参考に、もしつらい検査になっても“想定の範囲内”と冷静に、慌てることなくパニックにならず受けてほしいです。
ご自身の健康のため、胃カメラがまだの方は一度は受けられることをおすすめします。受けられる際の心がけること5か条もまとめました。
胃カメラ検査前の受診、説明
胃カメラ検査(経口内視鏡検査)を時間の経過順にまとめました。
胃痛で受診
みぞおち下あたりが痛くて1週間ほどズキンズキンと痛む。痛みが結構強い。市販薬を飲んでも痛みが日に日に増していて怖くなり、胃腸科内科へ。この痛みだと胃カメラで確認になるかもと、覚悟し、受診。
病院では、ベットに寝かされ、おなかの胃と下腹あたりを先生が手でぐっと押さえつけながら、
「胃のあたりが固いので炎症があるようだ。検診してますか?胃カメラしませんか?したことありますか?」と言われ、案の定やることに。
バリウム検査は数か月前に市の健康診断でやったので、大きな病気ではないはず...
胃カメラ検査前の説明
看護師さんの問診。鼻(経鼻内視鏡検査)からの検査にするか、口から(経口内視鏡検査)にするか。
鼻からと口からの違い
メリット | デメリット | |
鼻 | ・挿入時の痛みがない ・車で運転して帰れる | ・鎮静剤を使用しないため若干の苦しさはある ・画質が多少落ちる ・鼻腔が狭くて通らない人がいる(実際やってみないと外からは狭いか分からない) ・鼻炎もち、鼻の粘膜が弱い人は向かない |
口 鎮静剤なし | ・高機能高性能のカメラ検査ができる ・車を運転して帰れる | ・挿入時の咽頭反射おえっとなってしまう。 |
口 鎮静剤あり | ・高機能高性能のカメラ検査ができる ・ほぼ眠った状態で痛みがない | ・院内で1~2時間しばらく休む必要がある ・検査後ふらつき、冷や汗がある場合も ・帰宅時に車、自転車の運転はできない |
私の場合、実際具合が悪くて、
しっかり原因をつきとめるために、
仕方なく口からでした。
看護師さんに鎮静剤なしを勧められ、悩んだが鎮静剤なしを選択。喉の麻酔だけだ。検査後に、すぐに自宅や仕事に車(自転車)で戻れるメリットは大きい。帰りに運転できないのは、地方では特に困る人が多いだろう。
ピロリ菌検査も一度しておきたかったので、この機会にとピロリ菌検査も希望する。
検査前日は夜9じまでに食事をすますこと、水は当日コップ1~2杯にすることを説明された。検査日は4日後の朝9時。当日の2時間前=朝7時が最終水分摂取時間とのこと。
ピロリ菌について
ピロリ菌は、胃の粘膜に生息するらせん状の細菌。近年、発見され、胃炎や胃潰瘍、胃がんに深くかかわっていることが分かってきた。ピロリ菌検査をし、いれば除菌することが胃がん予防に大変効果的。
胃カメラ検査の当日
胃カメラの検査準備
早朝に水を1,2口含んだだけで、何も口にせずに病院へ。ベットに寝ることを考え、しわにならず、動きやすい、リラックスできる服装。靴もベットで寝る際の脱いだり履いたりしやすいものを選んだ。
看護師さんからの問診、朝から何も口にしてないか、体調の確認。血圧検査、指にパルスオキシメーターのようなものを挟まれた。
その後、胃の中の泡を消すための薬を飲んだ。コップ一杯のほとんど無味無臭の水のような液体。普通に飲みやすいものだった。
その後、口を大きく開けるよういわれ、「歯科の麻酔と同じものです。」と、スプレーのようなもので喉の麻酔(咽頭麻酔)を2回のど部分に噴射された。少し苦みがある薬だった。その後、徐々に喉がしびれた感じで、つばが飲み込みにくくなった。
ベットに横になり、横向きのあごから口周りに、吸水性のありそうな紙を敷かれ、「つばは全部ここに吐いて下さい」と言われた。口からよだれとかダラダラ流れ出る感じになるんだなと、少し緊張してきた。喉の感覚が少し戻ってきた感じで、麻酔切れてない?と少し不安になってきた。
水泳のゴーグルのようなバンドがついた、口にはめるものを頭周りをぐるっとゴムで1周して付けられた。真ん中に管を通す穴が開いたもの。息苦しさはない。
横になったらあごを下げないよう、少し上を見てくださいと、胃カメラの機材に目印シールを貼った場所、「ここをずっと見ててくださいね」と看護師さんに優しく言われた。看護師さんの笑顔と優しい声掛けで少し緊張はまぎれるが、やはり先生が来るまでの時間落ち着かない。
胃カメラの検査中は
いざ、先生が来て、検査が始まる。「カメラを入れますよ、大丈夫ですからね~」と声かけがあり、いよいよカメラが入ってきた。
カメラが喉まできたら、ゴクっと飲み込むとよいと知り合いにアドバイスをもらっていたので、その通りにゴクっとすると、あまり違和感なく、カメラがするっと喉の奥に入ったようで、いい感じ!と少しほっとする。
しかし、その後どんどん管が中に入る振動?でやはりおえっとえずいてしまった。胃は空っぽだし、唾液もほとんど出てないようではあったが、その後もえずきが止まらず、涙も出てきた。
少しマシになったり、また、胃カメラが動いた振動?で、えずくの繰り返しだった。看護師さんが背中をさすってくれていた。余裕があるときはモニター画面を見ていた。自分の胃の中をみるのは初めてで、意外にきれいで面白かったし、なるべくそのことに集中してえずきませんように…と願っていたが、波のように時々えずきが襲ってきて、我慢して抑えるということもできない状態。
「もう終わりますよ」と管を抜かれて。無事終了。限界とまではいかないが、限界の2,3歩手前だっただろうか…5分くらいと短い時間で助かった。
ぼんやりとしながら、看護師さんから渡されたティッシュで、口周りについたツバを拭いたあと、起き上がった。ティッシュにほとんど何もついていなかった。えずくだけで口からはよだれなどもほとんど出てなかったようだ。もちろん吐しゃ物もなし。何も食べてないからこんなものかと少し安心した。えずいた時涙がボロボロ出ていたので、涙も拭いた。
その後、ベットから降りて、水道で口をゆすぐように看護師さんに言われ、「まだ胃には何も入れないよう、水は飲み込まないで、捨てて下さいね」と念を押された。
嘔吐反射(おえっとなる)について
私はだいぶえずいてしまった。個人差があるようだ。歯磨きをするだけでおえっとなってしまう人は、一般的に嘔吐反射がひどく、胃カメラでは鎮静剤での検査が良いようだ。
胃カメラ心がけること5か条
心がけること、心構え5か条にまとめました。
◎服装はリラックスできる、締め付けない、しわにならないもの。靴も脱ぎ履きしやすいものを。
◎なるべくリラックスし、肩の力を抜きましょう。息は鼻からゆっくり吸って、口から大きくハアーと吐くのを繰り返しましょう。
◎口からの場合は、カメラが喉の所まできたらゴクっと飲み込むとスムーズに入ります。
◎唾液は飲み込まず口の外にだしましょう。
◎検査中は顎を上向きに、あごを引かないよう。また、目を閉じると気持ち悪さに意識が集中するので、目を開けて、モニターを見ると、あごも上がり、気もまぎれます。
胃カメラ検査後、結果を聞く ピロリ菌の有無も
少し待って診察室に呼ばれ、結果を聞く。「きれいな胃で胃がんなどにはなりにくい胃です」と言われ、まずほっとする。胃カメラの画像を見ながら先生が「逆流性食道炎ですね。胃がただれたようになっている。」と、撮った写真をみせてくれた。また、胃壁にボコボコとニキビ跡のようになっているものを指で差し、「その痕跡です」と説明された。1か月胃酸の分泌を抑える薬を飲むよう言われた。
私が「食事で気を付けることはありますか」と尋ねると、先生「夜遅くまで食べるのは控えてください」と...やばい、夜遅くに飲酒したり、おつまみ食べたりしてるのがバレてる💦
気になっていた、「ピロリ菌検査は…」と尋ねると「こんなきれいな胃にはピロリ菌は居ませんので、検査しなくても大丈夫です。」と言われホッとする。
大変だったが、実際に内視鏡でしっかり確認してもらい、安心できて胃カメラをやって良かった。次に鎮静剤なしの胃カメラをするかと聞かれたら…少し考えるが、「もう絶対無理」とまではいかないかな…痛みを忘れてまたするかも笑
かかった費用は、検査前の受診代が910円。 胃カメラ検査当日は3,970円、薬代(逆流性食道炎の薬)が1,322円。合計6,202円。
逆流性食道炎とは
胃の中の胃酸が食道に逆流して炎症を起こす病気。私の場合、胃酸が多く出ることが原因のよう。アルコール、コーヒーなどが胃酸分泌を促して胃酸過多になっているようだ。
一日に何杯もコーヒーを飲んで
いたので少し控えよう💦
空腹のコーヒーも良くないみたい。
胃カメラ終わった後は
私はその日、仕事にそのまま直行。病院から出る際も胃がズキンズキンと痛む。胃カメラで胃の中が傷ついているせいのようだ。
一時間は何も食べないように。その後は水を少し飲んでみてむせないようなら食事か甘いものをとるようにとの指示。
当日は、胃の中が傷ついているから
アルコールも禁止ね💦
胃カメラのえずきで疲れたのか、その後、仕事中に片頭痛がひどくなり、ヘロヘロになりながら働きました。胃カメラのあとは、用事を作らず、時間を空けて家でゆっくりした方がよさそう。
検査後の胃痛は半日ほどで回復。
まとめ
胃カメラは正直しんどかったです。しかし、ちゃんと胃の内部を診てもらったという安心感があり、やって良かったです。
私の体験談から、初めて胃カメラをする方の漠然とした不安を取り除けたらいいなと思います。
前もっての準備は特になく、鼻からか、口からか、鎮静剤をどうするか、個人の事情に合わせて判断してください。今回の私の体験談が、その判断材料になれば幸いです。
病気の発見が遅れ、大変な思いをすることを考えれば、早期発見できる胃カメラは、5分ほどの我慢で手に入る大きな安心です。代わりのきかないご自身の大切な体のために、是非一度は胃カメラ検査を受けてください。
コメント
ふぉふです(^^)
私も以前、鼻からですが胃カメラをやりました。
鼻からだからか、えずくことはありませんでしたが、よだれはダラダラでした(笑)
勉強になりました!一緒にブログ頑張りましょう\(^o^)/
ふぉふさん、コメントありがとうございます。
鼻からでも大変だったんですね(;^ω^)
健康第一で過ごしましょう!